神谷 蒼（かみや あお）
静岡県内の県立高校 → 東一星大学 文学部 社会学科（現）
高校二年生の時に五本木賞文学部門を最年少受賞、天才小説家としてデビュー。脚光を浴びたことが原因で、同級生の谷口を中心とするクラスメイトからひどいイジメにあい、心を閉ざしたまま東京の大学へ進学。人と関わることやコミュニケーションが苦手。
当初は姉の桃(もも)と暮らしていたが、あることがきっかけで千代田凪とルームシェアを始める。親友だったはずの凪へ徐々に特別な感情を抱いてしまい、片思いをする。
千代田 凪（ちよだ なぎ）
東一星大学附属初等部・中等部・高等部 → 東一星大学 文学部 社会学科（現）
長身(183cm)で常に眠たそうにぼうっとしているが面倒見が良く、老若男女問わず常に多くの友人に囲まれている。本人は無自覚のため、人たらしとよく言われることがある。料理が得意で、一人暮らしをしながらCafe＆Barハルジオンでアルバイトに明け暮れる。
高校時代は荒れがちな上に複雑な家庭事情を抱えていることもあり、あまり自分のことを話さない。2LDKの部屋に一人で住んでいたが、6月頃から蒼をルームシェアに誘う。
鹿島 ヤマト(かしま やまと)
東一星大学附属高等部 → 東一星大学 文学部 社会学科（現）
凪とは高校からの友人で、高等部から編入した内部進学組。目つきや言葉遣いが悪く、キレやすいためヤンキー扱いされることが多いが、本当は誰よりも周囲を見て動く兄貴的存在。特に下級生からよく頼られる。荒れていた頃の凪を見守り、影で支えていた存在。
バスケットボールが上手く高校時代はキャプテンを務め全高総体でMVP獲得、大学でも一年生からレギュラー選手として活躍する。
夏目 恵介（なつめ けいすけ）
兵庫県内の私立高校 → 東一星大学 文学部 社会学科（現）
関西弁で陽気に喋る、兵庫出身のお調子者。発言や公道が突飛で読めないため、友人からはよく3歳児と形容される。派手な見た目や性格とは裏腹に、勉強しなくても成績はそこそこ良い。
実家は兵庫県の田舎にあり、農地経営や食品加工まで幅広く営んでいる由緒正しい商人の家。高校時代に友人間のトラブルに巻き込まれ悩んでいた頃、神谷蒼の文壇登場のニュースを見てすぐに小説を読み、以来大ファンとなった。蒼の一番の理解者であり、親友。
岡 比呂（おか ひろ）
都内の都立高校 → 東一星大学 文学部 文化芸術学科（現）
文学部の中でも人数の少ない芸術系の学科に所属し、専攻は油彩画の歴史。自身も油絵を描いている。あだ名は「おかひろ」とフルネームで呼ばれることがほとんど。高校時代は凪と鹿島が所属しているバスケ部のライバル校で補欠をしており、あることがきっかけで三人の仲が良くなった。
性格は温厚で感情の起伏も穏やか、周囲を和ませることから「お母さん」と蒼たちから称されることもある。大学ではヤマトと同じバスケ部でマネージャーとして活動中。
鈴蘭（すずらん）
Cafe＆Bar ハルジオン 店主
蒼と凪が住むアパートの1階にあるCafe&Bar ハルジオンの店主。年齢不詳だが見た目は20代後半くらいをキープしている。サバサバした性格で、整理整頓が苦手。気にいった人間には何かと料理を食べさせようとする節があるが、大体作るのは凪である。
ハルジオンを開くまではキャバクラでNo.1嬢に君臨していた。凪の家庭の事情などは全て知っており、凪のことは息子のように気にかけている。
